平成30(2018)年4月より関西大倉同窓会会長を務めさせていただいております髙寺 淸でございます。
昭和38(1963)年4月に関西大倉高等学校に入学いたしました茨木学舎での入学の第一期生ですが、その校舎の建替工事が今まさに進められております。
2022年に迎える関西大倉学園創立120周年記念行事のメイン事業として60年近くになった校舎の建替えに取り組んでいる訳ですが、その120周年記念事業実行委員会の委員長も私が仰せつかり務めさせていただいております。校舎の建て替え工事もこの新型コロナの環境下でも順調に進捗し、2020年7月には高校棟が、2022年1月には中央共用棟が竣工され、同年4月より使用されています。
会長 髙寺 淸
120周年というのは年次の上でも大きな節目になるわけですが、それ以上に関西大倉学園にとりまして大きなターニングポイントとすべく取り組みを進めております。
つまり、校舎の建替えと付帯する教育施設の整備という教育インフラの改善をテコに関西大倉のブランド価値を見直そうということでありまして、実学主義と国際主義に基づく先進教育の提供を目指してきた関西商工学校と大阪大倉商業学校の建学の精神を引き継ぎ、世界を見つめるまなざしを開き自己研鑽に励み、未来を生き抜くためにこころざしを立てる、「まなざしをこころざしへ」、まさにグローバル化の時代を生き抜いてゆくために、ふさわしい言葉をスローガンに定め、外部に対して様々な機会を通じて具体的にアピールして認知度を高めてゆくことであります。
それによって世間から「目指される学校」として多くの生徒に来ていただくと共に関西大倉を卒業したということが今まで以上に「自慢できる学校」になることを目指しております。そのため同窓会といたしましても、学園教職員と共に、120周年記念事業の推進に関して中心的な役割を担って取り組みを進めております。
中でも校舎の建替え事業だけで45億円、付帯の教育設備の整備も含めますとさらに数億円の直接工事費がかかるわけで、大淀から茨木への移転以来の大事業であります。工事費につきましては基本的には学園の蓄えと借入資金によって賄われますが、学園の財政をサポートする意味からも募金活動の取組は120周年記念事業の成否にかかわる重要な活動となっております。そこで2019年9月には、理事・評議員をはじめとした学園教職員、同窓会、高校・中学PTA、育友会からなる関西大倉全組織横断の募金委員会を立ち上げまして、総額3億円という大きな目標を掲げ募金活動を進めております。
募金活動につきましては同窓会会長の私が募金委員会の委員長を兼務し、その責任を担わせていただいております。
同窓会といたしましては、既に個人・団体・法人から募金をいただいているものの、120周年記念事業の完遂とその為の3億円という募金目標の達成を目指して、総会および各関係会合はむろんのこと、クラブ活動のOB・OG会や同期会合・地域活動の会合等あらゆる機会をとらまえて幅広くお願いして参っております。事業会社の皆様にもこのような新型コロナ禍の厳しい環境下ではございますがお願いに上がりたいと考えております。
募金の具体的な使途といたしましては、まずは体育館の空調設備の新設と太陽光発電設備の導入が想定されておりますが、コロナ後の新常態対応の教育環境の変化に即した設備・備品のニーズも考えられ、学園のブランド価値向上に資する目的に使われる予定です。
つきましては、同窓会会員の皆様には、母校を新型コロナ後のグローバル世界で生き抜ける人材を育てる学園に進化させる為に、格別のご支援とご協力のほど、宜しくお願い申しあげます。
また、同期の皆様はじめ広くご協力を呼び掛けていただきたく併せてお願い申し上げます。